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【模写】大内政弘・三好長慶・能阿弥他 連歌師貼交小屏風 六曲一双

商品説明 南北朝期～江戸前期の連歌師21名の貼交屏風です。

連歌七賢とよばれる室町期の名人をはじめ、大内正弘や三好長慶などの連歌を好んだ武将、そして江戸前期の里村昌琢にいたる錚々たる顔ぶれが揃い、十人十色の墨蹟とともに楽しめる趣向となっております。

肖像画が全く知られていない連歌師も数多く含まれており、大変貴重です。

絢爛な装束に身を包み、表情豊かな似絵の表現も巧みな、国文学上に華開いた連歌の歴史を象徴する逸品です。



◆大内政弘
室町-戦国期の武将。大内教弘の長男。周防・長門・豊前・筑前の守護。応仁の乱では山名持豊の西軍にくわわる。雪舟等楊ら文化人を保護。「新撰菟玖波集」におおくの句が入集。明応4（1495）年没、50歳。

◆池坊専順
室町期の連歌師・華道家。京都頂法寺(六角堂)の僧。法眼。連歌七賢のひとり。高山宗砌・蜷川智蘊と交流、宗砌の死後は連歌界をになう。「新撰菟玖波集」におおくの句が入集。弟子に飯尾宗祇。華道の池坊家26代でもある。文明8（1476）年寂、66歳。

◆里村玄仍
織豊-江戸前期の連歌師。里村紹巴の長男。紹巴一門にくわわり、慶長7（1602）年父から古今伝授をうけた。法眼。慶長12（1607）年没、37歳。

◆安宅冬康
戦国時代の武将,歌人。三好長慶の弟。和泉岸和田城主。淡路の由良・洲本・岩屋などの城をあわせ領した。和歌や書にたくみで、連歌句集「安宅冬康句集」がある。永禄7（1564）年、松永久秀の謀略で兄長慶に殺された。37歳。通称は鴨冬。号は宗繁・一舟軒。

◆行助
室町時代の連歌師。もと山名氏の家臣。比叡山延暦寺の僧となり、法印にいたる。連歌を高山宗砌にまなび、連歌七賢のひとり。宗祇編「竹林抄」の7作者のひとりにもあげられる。応仁3（1469）年没、65歳。通称は惣持坊。

◆三好長慶
戦国期の武将。三好元長の長男。細川晴元につかえる。のち晴元にそむき、天文18(1549)年京都を制圧。弟義賢らの協力で堺を基盤とし、畿内・四国で8ヵ国を経営。長男義興の死で気力をうしない、家臣の松永久秀に実権をうばわれた。連歌にすぐれ、茶人としても著名。永禄7（1564）年没。43歳。名ははじめ利長、範長。

◆牡丹花肖柏
室町-戦国時代の連歌師。中院通淳の子。宗祇にまなび、宗祇・宗長と「水無瀬三吟百韻」「湯山三吟」をよむ。宗祇からうけた古今伝授を堺の門人につたえた(堺伝授)。大永7（1527）年没、85歳。別号に夢庵。

◆能阿弥
室町時代の絵師・連歌師・茶人。将軍足利義教・義政の同朋衆として唐物の鑑定にあたり、水墨画・茶道・香道・連歌にも通じた。連歌では、宗祇により七賢のひとりにあげられている。子の芸阿弥・孫の相阿弥とともに三阿弥とよばれる。文明3（1471）年死去。75歳。
◆蜷川親当
室町期の武士・連歌師。蜷川親俊の子。政所公役,京都沙汰人をつとめる。和歌を清巌正徹にまなぶ。連歌七賢のひとりにかぞえられ、句は「竹林抄」「新撰菟玖波集」にある。文安5（1448）年没。名は親当。通称は新右衛門。

◆宗碩
戦国時代の連歌師。宗祇晩年の高弟。宗祇の最後の旅にも宗長と同行。三条西実隆らと親交をもつ。たびたび日本各地を旅行し、種子島にもわたった。天文2（1533）年没、60歳。別号に月村斎。

◆里村昌琢
織豊-江戸時代前期の連歌師。里村南家の里村昌叱の長男。母は里村紹巴の娘。元和3（1618）年徳川秀忠より100石をうけ、連歌の家を保証された。後水尾天皇から古今伝授をうけ、幕府連歌の宗匠、のち法眼。寛永13年（1636）没、63歳。名は景敏。別号に懐恵庵・拝北庵。

◆高山宗砌
室町中期の連歌師。山名時熙・持豊(宗全)の家臣。俗名は高山民部少輔時重。連歌を梵灯庵主に学ぶ。永享5(1433)年北野社万句に参加。文安5（1448）北野連歌会所宗匠となり、連歌界を指導。山名持豊に従い但馬に下向し、翌年同国で没した。享年70歳前後。

◆杉原宗伊
室町期の連歌師。連歌七賢のひとり。将軍足利義政の近習をつとめ、文明8（1476）年義政にしたがって参内した際、天皇の発句に脇句をつけた。「竹林抄」「新撰菟玖波集」に歌がとられている。文明17（1485）年没、68歳。俗名は杉原賢盛。代表作に宗祇との「何路百韻(湯山両吟)」。

◆正徹
室町期の歌人・僧。京都東福寺で書記をつとめる。和歌を冷泉為尹らにまなび、多作家として知られる。足利義政に「源氏物語」を講じ、連歌師にも影響をあたえた。長禄3（1459）年寂、79歳。通称は徹書記。号は松(招)月庵。家集に「草根集」、歌論書に「正徹物語」など。

◆里村昌
戦国-江戸前期の連歌師。里村昌休の子。京都の人。父の門人、里村紹巴に養育され、「五吟一日千句」「毛利千句」など、おおくの連歌や和歌の会にくわわる。古今伝授をうけ、法橋となる。里村南家の祖として一家をなした。慶長8（1603）年寂、65歳。別号に策庵。

◆谷宗養
戦国時代の連歌師。谷宗牧の子。父にまなび「東国紀行」の旅に同行するが、下野佐野で父と死別。近衛稙家の庇護のもと、三条西公条や三好長慶らと親交をもち連歌界で活躍した。永禄6（1563）年没、38歳。別号に無為・半松斎。

◆里村紹巴
戦国-織豊期の連歌師。里村北家の祖。里村昌休らにまなび,連歌界の中心人物となった。昌休の没後、遺児昌叱を養育。豊臣秀吉・明智光秀ら武将や公家・高僧と交流し、のち豊臣秀次の事件に連座。法眼。慶長7（1602）年没、78歳。号は臨江斎・半醒子。

◆宗牧
戦国期の連歌師。姓は谷、別号は孤竹斎。宗長・宗碩に師事、天文5(1536)年ごろ北野連歌会所宗匠となる。近衛家に出入りし、朝倉氏や今川氏ら戦国大名と交わった。晩年，息宗養を伴い関東に下向し「東国紀行」を著したが、途中下野国佐野で客死した。享年80歳とする説があるが疑わしい。

◆心敬
室町期の僧・連歌師。京都十住心院の住職となり、権大僧都にのぼる。清巌正徹に和歌,古典をまなぶ。連歌界の中心的な存在となり、宗祇らに影響をあたえた。文明7（1475）年寂、70歳。

◆宗長室町-戦国期の連歌師。駿河島田の人。守護今川義忠につかえる。義忠死後、京都にでて一休宗純に参禅。宗祇に連歌をまなぶ。宗祇・肖柏との「水無瀬(みなせ)三吟百韻」「湯山三吟」は有名。享禄5（1532）年没、85歳。

◆猪苗代兼載
室町-戦国期の連歌師。心敬にまなび、宗祇とまじわる。文明8（1476）年から京都で活動、延徳元（1489）年宗祇の跡をついで北野連歌会所の奉行となる。宗祇をたすけて「新撰菟玖波集」を編集。晩年は関東で活動した。永正7（1510）年没、59歳。


・幅２９４ｃｍ、高さ８０ｃｍ（2幅同寸）。折畳み時厚さ９ｃｍ（最大幅。若干の誤差はご了承下さい）
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