35年程前に当時友人だった競輪選手が栗田サイクルで全車をオーダーメイドしていたので一緒に行ってトラック競技用に制作していただいたピストです。当時平塚市の競輪場での走行会にこの愛車でよく参加していました。総てNJSの認定品で組み上げてあります。クランクはDuraAceのピスト用を前後ハブはシュパーブプロのラージフランジです。
長野県に引っ越してからはサイクリング道専用に愛用していました。保安部品が必要なので前後ブレーキ（カンパ）を取付、ペダルはLOOKにそして後輪には車軸の反対側にフリーを取付入れ替えることで両方使用出来るようにしてあります。このフレームは元々ピストフレームなので簡単にブレーキを脱着できるようにしています。室内保管して使用していますが小さな小傷（へこみ等はありません）や擦れはあります。しかし、メタリックの艶はしっかりあります。  また、落車などの経歴はありません。体調が良いときにはまるで自分の肉体と一体化したかの様な一体感があり素晴らしいです。
私は身長１70cmでフレームのサイズはトップチューブ510mm  シートチューブ525mmになります。
栗田氏とMEBIUSブランドについて

■1945年2月生まれ。7才のころからサイクリングをはじめ、サイクリング歴47年。23才で、実業団競技連盟所属の「クリタクラブ」を結成競技歴10年の間に、全日本実業団選手権でクラブ優勝（スプリント）、東日本実業団選手権ロード種目にクラブ・個人入賞、全日本クラブ対抗選手権で個人優勝（2000ｍ速度競争）
選手引退後、フレームビルダーとして、「個体差」に着眼した「メビウス」ブランドで、オーダーメイド車作りに専念
その間、日本アマチュア競技連盟強化委員会の国内メカニックとして、世界選手権、オリンピックなどの国際試合に使用する機材の製作に関わり、スプリント種目で日本初の銅メダルを獲得したロスアンゼルスオリンピックに一役を担う
96年に、ザ・ビルダーグランプリ大会で、「エキスパート賞」を受賞

■栗田秀一氏のメビウスと、今野 義氏のシクロウネ（３RENSHO）は、日本のハンドメイド自転車が隆盛期にあった20世紀末に輝き伝説となった二大巨匠の技とセンスによる“美しい”自転車が2017年7月17日まで、大阪府堺市の大仙公園にある「自転車博物館」で特別展示中でした